総合病院から整形クリニックの転職はこんな理学療法士がおすすめです

理学療法士向け

「総合病院で急性期の患者さんのリハビリに携わってきたけど、経験年数もそれなりに経ったし違う場所で成長したい」

「急性期の整形患者さんはよく見ているけど外来中心の整形クリニックってどうなんだろう」

「外来中心だと関わることができる患者さんや経験できることがかわるのかな?」

「整形クリニックに興味はあるけど実際どんな環境でどんなスキルが必要なのか知っておきたい」

なんて疑問をもたれる方いるのではないでしょうか。

そこで今回は総合病院から整形クリニックに転職した私の経験を元に、総合病院から整形クリニックに転職したほうがよい人、しないほうがよい人、転職してから求められるスキルについて解説します。

1.総合病院から整形クリニックに転職したほうがよい人、しないほうがよい人

整形クリニックは整形に興味を持っている人なら一度は考える転職先でしょう。

私は総合病院から整形クリニックに転職しましたが転職先を選ぶときに初めから整形クリニックを推していたわけではありませんでした。

しかし、転職サイトで話を聞いたり、整形クリニック以外の求人先に見学に行ったりすることで整形クリニックへの興味が湧きました。

ここでは転職活動中や転職後の今を踏まえて総合病院から整形クリニックに転職したほうがよい人について解説します。

1ー1:整形が好きで筋肉や関節の勉強が苦にならない人

整形クリニックに興味を持っているということは筋肉や関節の知識を深めたいと考える方が多いのではないでしょうか。

私も筋肉や関節の動きに関心を持つ者の1人です。整形クリニックでは当然のことながら整形疾患の患者さんばかり来院されます。

整形の患者さんでは筋肉や関節に不調を抱える方多く、評価や治療も筋肉や関節に関連する知識を応用したものが多くなります。

理学療法士としては運動器だけでなく脳神経や内臓に関する知識も重要ですが、特に筋肉や関節などの運動器の学びを積み上げたいという方には整形クリニックはおすすめです。

整形の患者さんばかりであっても脳や神経の勉強をしないわけではなく筋肉を収縮させて関節を動かすためには神経の解剖と生理学は必須なので総合病院で得た知識も無駄にはなりません。むしろ、整形クリニックで運動器に対する理解をもっと深めることで思考の幅が広がります。

私が総合病院で勤務していたときには脳血管や呼吸器の患者さんを主に担当させて頂きましたが、整形クリニックに転職して運動器の知識が足りないと自覚しました。

転職しなければ気づけなかったと思います。毎日学びがあり知識が増えると患者さんにできることが増えて、また学ぼうという意欲が湧きます。

1ー2:短い時間で結果を出せる理学療法士になりたい人

整形クリニックは入院施設を持つ病院もありますがベッド数は少なく、外来リハビリを主に行なっている病院が多いです。外来リハビリに来られる患者さんは入院の患者さんとは違って毎日リハビリを行えることは稀です。それは仕事をしていたり主婦や学生など現役世代の方が多く、外来リハビリに毎日来られるほど時間に余裕がないことがあげられます。

その他の理由としては病院側の都合もあります。予約制で行なっている病院では毎日来院される患者さんばかりではたくさんの患者さんに対応できなくなるため1週間に2~3回までと制限を設けているところもあります。そうなると結果的に毎日同じ患者さんを見ることはできません。来院される回数が少ない上に1回の介入で1単位20分、長くても2単位40分までが多いため短い時間で多くの患者さんにかかわることになります。

限られた回数と時間の中で評価と治療を展開していくため、早く見定めて回復に結びつけるためのスキルが身につきやすくなります。思考力と判断力も早くなります。慣れるまでは思考が追いつかずにどんどん患者さんを見ていくことになりますが刺激も多く経験値も上がります。

2.総合病院から整形クリニックに転職しないほうがよい人

 整形クリニックへの転職に興味をもっていても、思っていた感じと違う場合もあります。整形クリニックに転職したほうがよい人がいれば、しないほうがよい人もいます。ここでは、どんな人が整形クリニックへの転職を考えなおしたほうがよいのか解説します。

2ー1:運動器の勉強が苦手な人

整形クリニックで働くことに興味はあるけど運動器の勉強が苦手な方は少しだけ考えたほうがよいかもしれません。筋肉がどのように走行しているかわからない、関節の構造を理解することがどうにも難しいなど苦手意識がある方は整形クリニックで働くことが苦痛になるかもしれません。

理学療法士であれば人間の体の構造や運動に少なからず興味のある方が多いと思います。それでも整形クリニック場合によって局所的な解剖を細かく理解していることが重要になったりします。

例えば膝に痛みを訴える患者さんが来院したとき、膝蓋骨に付着する筋肉は何があるか、靭帯はどのように走行しているか、半月板は膝関節の動きに対してどのように移動するかなど細かい知識が必要です。その知識を元に各種検査・測定をして問題点を炙り出し回復に向かうための治療を実践します。

ここまでの私の話に興味を持てた人は整形クリニックへの転職はおすすめです。興味が持てなかった、局所の解剖など学びたくないと思う人は整形クリニックへの転職は考え直したほうがよいかもしれません。

整形で出会う患者さんには運動器の知識が必須であり総合病院から整形クリニックに転職した私は毎日知識不足を感じながらも患者さんをなんとかよくしようと踏ん張っています。

2ー2:のんびりやりたい、時間に追われたくない人 

総合病院では急性期の患者さんに携わることが多く、病状が急速に変化します。その中で理学療法士一人でたくさんの患者さんを担当する場合も多いのではないでしょうか。時間に追われながら、忙しく業務に取り組まなければならない状況もあります。

総合病院でのそのような経験から時間に追われずのんびりと患者さんのリハビリに携わりたいと考える人もいるでしょう。整形クリニックの場合、入院患者さんにはそれなりに時間を作れますが、外来患者さんの場合はのんびりとはできません。むしろ病院によっては総合病院以上に短い時間で多くの患者さんを見なければならない状況になるかもしれません。

外来患者さんは基本的に自宅で自立した生活を送っている方が多いため病院に来る以外にも仕事をしたり、家事をやったり、学業に励んだりしています。限られた時間を外来リハビリに来る時間に当てていただいているので出来るだけ待たせず関わっていこうと思うと時間に追われます。

総合病院で忙しい毎日を送っていたのでのんびりやりたい人には整形クリニックは向かないかもしれません。

3.総合病院から整形クリニックに転職して求められるスキル

総合病院では急性期の入院患者さんと関わる機会が多いです。一方、整形クリニックでは外来リハビリ中心の病院が多く、患者さんの年齢層や発症からの期間、対象疾患など違う点がたくさんあります。どんな病院、施設に転職しても違いはあります。その違いを理解した上で転職先を選ぶと失敗が少なくなるのではないでしょうか。ここでは、総合病院から整形クリニックに転職した経験を元に整形クリニックに転職すると求められうスキルについて解説します。

3ー1:運動器の知識の向上

繰り返しになりますが整形クリニックで勤務する上で運動器の知識は重要です。関節の構造や局所の解剖、筋肉の走行や表層、深層の理解など挙げればキリがありません。

特に私が足りないと実感したのは筋肉の触診技術です。関節については関節の治療技術を学んでいることもあり、ある程度触診できるのですが、筋肉に関しては細かく習得できておらず疎かにしていたところがあります。

解剖学や触診の教本を見ながら復習する日々です。最近ではスマホやタブレットで操作可能な解剖学の便利なアプリもあるので活用しています。そこで得た知識を元に家族の身体を借りて練習しています。あとは患者さんで実践あるのみです。

臨床実習では整形クリニックに行ったことがあったのでそのときの記憶を引っ張り出しては日々の臨床に生かしています。実習で学んだ経験が十数年立って役立つときがくるとは思っていませんでした。過去は現在に繋がっていると実感できました。

総合病院で勤務している方でも私のように運動器に関連する解剖学、運動学を疎かにしていない人であれば整形クリニックに転職してもまったく問題ありません。

3ー2:物理療法の知識の向上

総合病院から整形クリニックに転職してもう一つ必要なことは物理療法の知識です。これはどんな病院、施設でも物理療法機器を扱う現場であれば必要なことですが、整形クリニックで物理療法機器を使わない場合はほぼないと思います。

外来患者さんの多くが筋肉の柔軟性低下や痛みを訴えることが多いため物理療法の知識は欠かせません。総合病院では脳血管や呼吸器の患者さんを多く担当していたことと現在勤務する整形クリニックほど物理療法機器が多くなかったこともあり使用頻度が少なかったです。しかし、整形クリニックではほとんどの患者さんがなんらかの物理療法を併用しています。

どの物理療法がどんな組織にどんな作用があるかを理解すること、適応でない物理療法を選ばないようにするための知識が必須です。また使用している機会も病院によって違うこともあるため使用には慣れが必要です。

私は自分の身体を実験台にしながら昼休みに電気治療器や超音波を当てて学んでいます。

まとめ 

総合病院から整形クリニックに転職を考える理学療法士の皆さんへ。整形クリニックに転職したほうがよい人、しないほうがよい人、転職したあとに求められるスキルについて解説しました。私の経験を元にしたお話しなので別の整形クリニックではまた違った意見もあるかもしれません。シングルケースに過ぎませんが少しでも参考になれば幸いです。整形クリニックへの転職について、もっと多くの情報を得たい場合は転職サイトに登録して情報を得る方法もあります。転職活動の助けになりますので興味のある方は公式サイトをご確認ください。↓↓↓
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