回復期から総合病院の転職はこんな理学療法士がおすすめ

理学療法士向け

現在回復期病院で働いているけどそろそろ他の病院で新しい経験をしたい。

総合病院で急性期のリハビリに興味があるけど転職するからには失敗はしたくない。

回復期病院と総合病院では理学療法士として求められることにどんな違いがあるのか、働きやすい環境なのか、労働時間はどうなのか。

興味はあるけどわからないことが多いから心配で一歩踏み出せないという人もいますよね。

転職したいという気持ちがあって、興味のある分野もある程度決まっているのに、なんとなく不安だから動き出せないのはすごくもったいないことです。

そんな不安を解消する一番の方法は経験者の意見を聞くことです。今回は回復期から総合病院に転職した経験を元に転職したほうがよい人、転職しないほうがよい人、総合病院で求められるスキルについて解説します。

1.回復期から総合病院に転職したほうがよい人、しないほうがよい人

回復期病院では脳卒中や大腿骨頸部骨折の手術後、腰椎圧迫骨折後の回復期リハビリに携わります。回復期病院で出会える患者さんは急性期を終えて比較的急変リスクが少なく、点滴やモニターなどの管理が必要のない方が多いです。

一方で総合病院は急性期の患者さんが多く入院する場所であり、点滴や心電図モニター、酸素、人工呼吸器など多くの管に繋がれた状態でリスク管理が重要になります。

回復期病院と総合病院では関わることのできる患者さんが変わるため、自分が経験したい環境なのか知ることで転職したほうがよいか、しないほうがよいかの判断基準になります。ここでは、回復期から総合病院に転職したほうがよい人としないほうがよい人にわけて解説します。

1ー1:回復期から総合病院に転職したほうがよい人

⑴ 急性期のリスク管理を学びたい人

回復期病院では点滴や心電図モニター、酸素を使用しながらベッドサイドでリハビリを行なうことはほとんどありません。基本的にリハビリ室に移動できて積極的に動作訓練の行える患者さんが多いです。

私は回復期病棟で2年勤務した後同じ病院の一般病棟へ異動しましたが、そこでは整形以外急性期の患者さんは入院しておらず心電図や酸素を使用している患者さんを経験することは稀でした。

5年目で総合病院へ転職したときには脳血管や外科の手術後など急性期の患者さんに携わることができました。たくさんの管につながれた患者さんを目の前にして戸惑いと恐怖を感じながらリハビリを行なっていました。

そんな環境のため総合病院ではとにかくリスク管理を学べます。リハビリ室で積極的に動作訓練が行える回復期とは異なり、臥位から座位へ、座位から立位へ体位が変わるごとに血圧や心拍数、SPO2の変化をモニタリングして少しずつ動かしていきます。また血液検査やレントゲンなどのデータからどの程度運動負荷をかけてよいか考えるためデータを見る能力も養われます。

⑵ 脳血管、整形以外の患者さんを経験したい人

回復期病院では脳卒中や大腿骨頸部骨折の術後など入院できる疾患に制限があるため脳血管や整形以外の患者さんに携わることは難しい環境です。

理学療法士は働く場所によって経験できることや学べる知識が大きく変わります。

私も回復期病棟に勤務していた経験があります。リハビリを積極的に行える回復期の時期に時間をかけて患者さんと関わることのできるところに魅力があります。

急性期ほどリスクも大きくない患者さんが多いためリハビリをすすめやすい印象もあります。その一方で入院できる疾患に限りがあるため経験できる幅も小さくなります。特に循環器や呼吸器の患者さんに携わることができる機会はほぼありません。

循環器や呼吸器の経験や知識をつけたいと思う人には総合病院が向いています。循環器や呼吸器の診療科を持つ総合病院に転職すれば当然そんな患者さんに出会う機会が出てきます。

急性心不全で心電図モニター管理しながら除水している患者さん、急性呼吸不全で人工呼吸器管理されている患者さんなど回復期では経験できないリハビリに携わることができます。

1ー2:回復期から総合病院に転職しないほうがよい人

⑴ メンタルの弱い人、切り替えが苦手な人

総合病院では回復期よりも患者さんの入れ替わりが激しい特徴があります。回復期よりも重症な患者さんが多いため担当している患者さんが急変し亡くなることもあります。

患者さんが亡くなることは回復期ではほとんどありません。急変した場合はすぐに治療のできる病院に転院するためです。この患者さんは明日まで生きているかな?翌日ドキドキしながらカルテを開きます。感情の切り替えが苦手な人はあまり向かないかもしれません。

私が総合病院に転職してすぐの頃は担当している患者さん亡くなることで毎日無力感を感じていました。かなり神経がすり減ります。

私はそれほどメンタルが弱いほうではないと自覚していますが、そんな私でも辛い時期があったのでメンタルに自信がなく、気持ちの切り替えが得意でない人には厳しい環境かもしれません。そのような環境に身を置くと良くも悪くも鈍感になってしまうこともあります。

⑵ じっくり長い時間をかけて患者さんと関わりたい人

総合病院では急性期の患者さんと関わることが多くなります。急性期は生命維持が第一であり治療がある程度すすみ回復段階に入ったら状態のよい患者さんは退院しますし、もう少しADL向上が必要な場合は回復期病院や介護施設に転院します。そのため、じっくりと長い時間をかけて患者さんと関わることは難しい環境です。

また回復期であれば1日に患者さん1人3単位を6人実施し18単位という時間の使い方が多い印象ですが、総合病院では患者さん1人に対して1単位からできて2単位という時間の使い方になります。

これは回復期よりも1人の理学療法士が担当する患者さんの数が多いことと急性期で状態が不安定な患者さんが多く時間をかけたリハビリができないことがあるためです。

総合病院は回復期のように1人の患者さんにたくさんの時間を使い、自宅復帰するまでみっちりリハビリをやるという環境ではないので、そのような関わりをしたい理学療法士にはオススメできません。

2.総合病院で求められるスキルとは

回復期病院では整形や脳卒中の回復期の患者さんに携わり、入院できる疾患に限りがあります。

総合病院では急性期の患者さんに関わることが多くなり、回復期では関わることができなかった呼吸器や循環器の患者さんにも携わることができます。

関わる患者さんが変われば当然求められるスキルも変わります。ここでは回復期病院から総合病院に転職したときに求められるスキルを解説します。

2ー1:呼吸器、循環器の知識

総合病院では回復期病院では関わることがほとんどなかった呼吸器や循環器の患者さんにも関わる機会があります。

循環器で急性心不全の患者さんであれば毎日体重測定をして飲水量、尿量からin/outをチェックし、血圧、心拍数、不整脈を確認しながら少しずつ運動負荷を上げて動作回復を促していきます。

呼吸器で急性呼吸不全で人工呼吸器管理されている患者さんであれば人工呼吸器の設定の知識、痰の量が多い方であれば排出しやすい体位を取る、自発呼吸を促せるように呼吸介助の方法を身につけるといってことが必要です。

私の場合は臨床実習で呼吸リハを見せてもらった経験から特に呼吸器に興味を持ちました。もっと専門的な知識をつけたいという思いが強くなり3学会合同呼吸療法認定士の資格も取得しました。

呼吸療法認定士の資格を必ず取らなくてはならないわけではありませんが、資格と取るための講習会や試験勉強をすることで呼吸器の知識が増えることは間違いありません。知識が増えると患者さんにできることも増えるためやりがいにもつながります。

2ー2:医師や看護師とのコミュニケーションをとるスキル   

総合では病状が日々刻々と変化するため医師とのコミュニケーションが大事になります。

回復期では病状が安定している患者さんが多く治療方針についての話よりもリハビリでどの程度ADLが改善するかという話が多いのではないでしょうか。

総合病院では治療方針によって患者さんの安静度が変わります。医師の指示の元理学療法を行うため決められた範囲の中でいかに廃用症候群を最小限にするかが重要です。

医師と最もコミュニケーションを取るのは看護師です。そのため看護師とのコミュニケーションも大事になります。これは回復期でも大事なことです。総合病院では回復期よりもリスクの高い患者さんが多いためリハビリでのどの程度バイタルサインが変化するか、それを指標に入院生活を支える看護師に情報提供し少しずつADLを拡大していくことが重要になります。

まとめ

回復期病院から総合病院に転職を考える方へ。総合病院に転職したほうがよい人、しない方がよい人、総合病院で求められるスキルについて解説しました。

私の経験を元にお話ししましたが総合病院と一口に言っても、その病院に規模によっても関われる患者さんは変わります。

どんな診療科があるのか、ICUやSCUもあるのか、病院によって違います。仕事をしながら詳しい情報を自分で集めるのは大変です。そんなときに転職サイトはおすすめです。多くの情報から条件にあった転職先を提案してくれます。詳しくは公式サイトをご覧ください。↓↓↓リハビリ職の求人なら「メドフィット リハ求人.com」

 

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